診療科・部署案内

診療技術部

臨床検査科

理念

私たち臨床検査科職員は、下記の理念に基づいて日々業務遂行しています。

  • 患者様に笑顔で接します。
  • 検査結果待ち時間短縮に努めます。
  • チーム医療に貢献。

業務内容

患者様から採取した血液・尿・便・分泌液・組織などの「検体」を分析する「検体検査」と、患者様に直に接して身体の生理的機能の電気信号を波形として記録する心電図や脳波など「生理学的検査」が主な業務になります。

検査結果は、患者様の病気の診断や治療の経過観察に活用されます。

検体検査

採血した少量の血液や尿などの検体から、様々な成分を分析して、身体の異常や疾患、貧血や栄養状態など判別する検査になります。

輸血検査

手術や貧血で輸血が必要な場合、患者様の血液型検査や輸血用血液の安全確認するための適合検査などを行います。また、患者様ご自身の血液を輸血する自己血輸血も実施しています。

COVID19 関連検査

COVID19 関連検査

新型コロナウイルス抗原検査(約15分)、核酸増幅検査(15分法・60分法)があり、発熱外来で検査しています。

生理機能検査

  • 心電図検査(12誘導心電図、ホルター心電図、負荷心電図)
  • 脳波検査
  • 血圧脈波検査(動脈硬化検査)
  • 睡眠時無呼吸検査(簡易・精密検査)
  • 呼吸機能検査
  • 肺機能検査 など
ホルター心電図検査

携帯型心電計を使用して、24時間の心電図を記録します。胸部に測定用の電極を装着するため入浴はできませんが、通常の生活や仕事に影響はありません。

脳波検査

脳の働きに伴い発生する微弱な電気活動を、頭皮上から検出して増幅させて記録する検査であり、痛みもなく約30分で検査終了します。

動脈硬化検査

両手及び両足の血圧を測定しながら、動脈の詰まりや硬さが判断でき、痛みもなく数分で終了する検査になります。

睡眠時無呼吸検査

就寝中のいびきや呼吸停止・睡眠の満足感がない、日中とても眠いなど心当たりがある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるため、睡眠中の身体の様子を、機器を装着し電極を通して、呼吸や睡眠の状態を調べる検査になります。

検査機器を患者様に貸し出し、ご自宅で就寝前に簡単な機器を装着していただき、寝ている間の状態を検査します(簡易検査)。簡易検査で無呼吸症候群が疑われる場合、病院に一泊入院していただき精密検査を受けていただきます(精密検査)。

当院では、100名以上の患者様が睡眠時無呼吸症候群と診断され、治療継続されています。

放射線科

放射線科は、画像診断装置を適正に操作し、患者様により良い画像を提供できるように心がけています。また、放射線を利用した検査となりますので、被ばくの観点から撮影条件の見直しなどを、定期的に行い、良質な画像と適正な撮影条件を求めて日々検査に従事しています。スタッフは診療放射線技師が8名(うち女性技師2名)であり、老若男女及び子供に対して安心して検査を受けてもらえるように、患者様に寄り添った接遇をモットーに検査業務をしております。

放射線科で行える検査(機器)

一般撮影(レントゲン)

骨折の発見のために様々な骨の撮影。胸部や腹部など撮影します。

CT(コンピュータ断層診断装置 Computed Tomography)

全身の臓器や骨など様々な部位に対し、放射線を使いながら画像化します。最新のAI 機能も備わっているため、高画質かつ被ばく低減を実現できています。

MRI(磁気共鳴画像診断装置 Magnetic Resonance Imaging)

磁場の力を用いて画像化する検査になります。急性期の脳梗塞や新しい骨折などの発見に特化しています。金属が体内に埋め込まれている方は撮像できない場合がありますので、スタッフにお申し出ください。

エコー(超音波装置)

放射線を使わず、超音波を利用して、腹部・心臓・血管・臓器の硬さなどを検査します。

透視

胃透視や内視鏡治療の際に、放射線を用いて観察します。診療放射線技師が条件や撮影を行い画像提供します。また、手術室専用の装置にも従事し、手術(整形外科・外科・脳外科など)で必要な画像の提供をしています。

CALNEO AQRO

CALNEO AQRO

骨密度検査

放射線を用いて、腰椎・股関節の骨の密度(骨密度)の検査を行います。骨粗鬆症で最も心配される部位の骨密度を測定することで、皆様の骨折リスク低減の参考になります。

X線骨密度測定装置「ALPHYS LF」

X線骨密度測定装置「ALPHYS LF」

認定資格一覧(スペシャリスト)

放射線科では、患者様に安心して検査を行ってもらうために、スタッフが様々な認定資格を取得して、装置や放射線の知識を日々取得、精進しています。ご不明な点はスタッフにご相談ください。

資格名 有資格者人数
X線CT認定技師 2 名
Ai 認定診療放射線技師 3 名
肺がんCT検診認定技師 2 名
画像等手術支援認定診療放射線技師 2 名
超音波検査士(腹部) 1 名
放射線管理士 3 名
放射線機器管理士 2 名
医療画像情報精度管理士 1 名
医療情報技師 1 名
第一種放射線取扱主任者 1 名

(令和5年9月時点、複数資格取得者あり)

リハビリテーション科

リハビリテーションとは、病気や怪我などで障害を持った人が、元の生活に戻れるように、またはその人らしい生活ができるように、身体的・精神的・社会的な機能を回復させることです。リハビリテーション科では、主に以下のリハビリテーションを行っています。

  • 入院患者様に対して、発症早期から身体機能の早期改善を目指したリハビリテーション
  • 急性期から回復期にかけて、家庭・職業・社会への復帰を目指し、起きる・立つ・歩くなどの基本的な動作や、日常生活に関連した応用的な動作の能力向上、話す・聞くなどのコミュニケーションの改善を目的としたリハビリテーション
  • 外来患者様及び維持期の患者様に対する症状の改善を目的としたリハビリテーション

リハビリテーション科のスタッフは、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、あんまマッサージ師など、多くの職種の専門職が在籍しております。主治医や看護師、MSW(医療ソーシャルワーカー)と協力しながら、患者様の 1 日でも早い家庭・職業・社会への復帰にむけて取り組んでおります。

理学療法

理学療法では、脳血管疾患や整形外科疾患・内科及び外科疾患から生じる廃用症候群などにより障害された機能の再獲得を目指し、発症早期から関節可動域の改善、筋力の維持と強化を行います。

症状の回復に合わせて、起きるや立つなどの基本動作、移乗や歩行など日常生活動作の練習と指導を行っています。運動療法のほかにも、電気・温熱・牽引を用いる物理療法があり、患者様お一人お一人の症状や障害に合わせたプログラムを行っています。

作業療法

作業療法では、脳血管疾患・運動器疾患・廃用性疾患の患者様に対して、入院前生活の再獲得を目指して身体・精神面の機能回復訓練を行います。安心して生活を送るための日常生活場面を想定した作業練習や、福祉用具や自助具などの援助を行います。

必要に応じて住宅改修前の訪問調査など患者様を中心とした生活環境整備も行っています。

言語聴覚療法

言語聴覚療法では、脳梗塞や脳出血、外傷により言葉が出にくい、発音が聞き取りにくいなどのコミュニケーションに障害がある方に対して、必要な検査や評価を行い、検査や評価結果に基づいて練習を実施、またご本人やご家族に対して助言や指導を行っています。

食べ物を食べるときや飲み込む際に、むせたり喉を通りにくくなった患者様に対して、看護師と協力して摂食嚥下(食物を認識してから口に運び、取り込んで咀嚼して飲みこむまでのこと)の練習を行っています。

栄養科

「食事(栄養)」は、すべての治療の土台となる大切な要素です。
患者様の「一日でも早い回復」のために、栄養状態の改善を目標として、実際の食事場面を見ながらサポートする仕事をしています。

栄養管理

全ての入院患者様に対して、入院時の栄養スクリーニング(低栄養または低栄養のリスクがある方を特定するプロセス)や、栄養アセスメント(管理栄養士などが実施する詳細な栄養状態の評価)を行い、患者様の病状や体調を考慮した「栄養管理計画書」を作成し、それを元に食事の提供を行います。

さらに、重点的な栄養管理を必要とする患者様に対しては、褥瘡(じょくそう)・摂食委員会(多職種と連携した栄養サポートチーム)と協力して対応しています。

給食管理

「栄養摂取基準」に基づいた献立を作成し、各疾病に応じたメニュー展開で食事を提供しています。

  • 食物アレルギーや偏食への対応や食事形態の変更
  • 摂食機能訓練食(食べ物を飲み込む練習のための食事)
  • 七美食(食欲低下の患者様へ特別個別対応食)

調理業務は、給食委託会社に業務委託しておりますが、献立作成は栄養科の病院管理栄養士と共同で作成しています。毎月「献立会議」を行い、行事食はもちろんイベント食など、患者様に喜んで頂けるメニュー作りを目指しています。

栄養指導

医師から食事指導が必要とされた方へ、医師の指示に基づき、症状ごとに必要な食生活改善のお話をさせて頂きます。また、「何をどのくらい食べたらいいか分からない?」などの食生活に不安や疑問がある方からの相談も受け付けています。

一方的な指導にならないよう、患者様の生活に合った食事のお話が出来るよう心掛けており、指導後も、不安や疑問がありましたら何度でもご相談ください。

食事についてご不明な点がございましたら、医師・看護師へご相談下さい。栄養指導は予約できます。他の予約が入っていなければ、即日お話させて頂きます。

薬剤科

「薬剤科」は、患者様に安心して安全な薬物療法を受けていただけるように、日々業務を行っております。
薬剤科では、調剤や医薬品の品質管理及び在庫管理に加え、がん化学療法のレジメン(治療計画)の確認と管理、更に薬の様々な情報の収集や整理をして、随時必要な情報を、患者様や他の医療スタッフへ提供するなどの業務をしております。

調剤業務

当院は、原則として院外処方箋を発行しているため、入院患者様のお薬の調剤が主となります。
患者様が安心してお薬を服用していただけるよう、処方箋に基づき、薬の用法・用量、他剤との飲み合わせが適切であるか、患者様の状態に合わせて処方されているかなどの内容を確認しながら調剤しています。

医薬品情報管理業務

医薬品情報室では、医薬品の情報と収集及び管理を行い、医薬品が安全かつ適正に使用されるように患者様や医療従事者へ情報提供を行っています。正しい情報を収集し、スタッフに周知することで医薬品の安全管理を図っています。

医薬品管理業務

医薬品の在庫の適正化を図り、円滑かつ正確に供給するための購入・管理を行っています。
入院患者様の注射薬は、処方箋に基づき 1 日分を個人毎にセットし、投与量や投与速度、配合変化などの監査を行った後、病棟へ払い出しています。

地域医療連携室

地域医療連携室は、社会福祉士が在籍しており、主に以下の業務を担っています。

  • 患者様とご家族からの生活相談に応じ、患者様の自立支援のお手伝いを行う「医療相談業務」
  • 各医療機関・介護福祉施設・行政機関との「連携調整窓口業務」

医療相談のご紹介 ~患者様およびご家族の方へ~

患者様やご家族からの入院通院治療に伴う経済的・社会的・心理的な問題に関する相談をお受けし、医療・福祉制度の活用などを通して、不安解消や問題解決に向けてのお手伝いをさせていただいております。

ご相談は無料ですので、どんな些細なことでも、まずはお気軽にお尋ねください。秘密は厳守し、患者様やご家族の希望に添えるよう、ご相談をお受け致します。

主なご相談の内容

  • 医療費の支払いに関すること。
  • 介護保険の申請・更新。
  • 福祉サービス利用の相談。
  • 入退院に伴う転院相談。
  • 施設入所・在宅の相談。 など

医療連携のご紹介 ~医療関係・施設の方々へ~

地域医療連携室は、地域の医療機関・行政機関の窓口になり、以下の業務を担っております。お電話にてお気軽にお問い合わせください。

  • 紹介された患者様の円滑な診察・入院の援助。
  • 医療機関・行政機関との情報交換。
  • 退院される患者様の在宅復帰の調整。 など

お電話でお気軽にお問い合わせください

受付時間

月~金曜日・土曜午前中(日祝除く) 8:30 から 17:00 まで

連絡先

TEL:0995-63-2291(代表)FAX:0995-63-0720
(地域医療連携室直通)TEL・FAX:0995-64-3014